茄子は料理のレパートリーも多く、茄子を主役にしても、脇役として他の食材を引き立てるために入れるのもおすすめです。茄子はお肉や油とも相性が良く、油で炒めるだけでも、簡単においしい茄子料理が出来上がります。茄子だけを素焼きにして食べるのもいいでしょう。
紫なので彩りにもなります。そんな茄子をおいしく食べるには、どのような食べ方がいいのでしょうか。また、茄子の効果にはどのようなものがあるのでしょうか。
茄子の効能・特徴
茄子のは水分が多いため、栄養がないと言われることもあります。しかし、カリウムや鉄分、ビタミンB群に優れています。
体内の老化を抑制してくれる
茄子の皮は紫色ですが、これは、ポリフェノールの一種である「アントシアニン」の色素です。ブルーベリー、ブドウも、アントシアニンによって紫色の綺麗な皮になっています。ちなみにアントシアニンは、眼精疲労に効果的だと言われています。
ポリフェノールには、老化防止の作用があります。抗酸化作用が高いため、年齢と共に体内の細胞が老化していくのを防いでくれます。年と共に血液もドロドロになりやすいのですが、ポリフェノールは血管を強化してくれ、血液もサラサラにしてくれます。
コレステロールを低下させ、高血圧や動脈硬化を予防してくれる働きもあります。
むくみ予防になる
茄子に含まれるカリウムは、体の老廃物や余分な水分を排出して、むくみを防止してくれます。体や顔がむくみやすいという人は、塩分の排出がうまくいっていない可能性があります。
また、血行が悪くてなかなか老廃物が出てこられない状態になっているケースもあります。茄子に含まれるカリウムは、そんな悪循環になっている体をスッキリさせてくれるでしょう。
ダイエットに効果的
水分量が多くて栄養がないとまで言われてしまう茄子ですが、食物繊維やミネラル、ビタミンをバランス良く含んでいます。しかし、100グラムあたりたった22カロリーなので、どちらかというと低カロリーです。
ヘルシーな野菜として、ダイエット中にたくさん食べても、茄子だけで太ることは考えにくいでしょう。むしろ炭水化物をたくさん食べるよりも、茄子をたくさんとった方が、カリウムのデトックス作用でむくみもスッキリし、ダイエットにつながります。
茄子に含まれる食物繊維で、適度にお腹がふくれて食べ過ぎを防止することもできます。
茄子の食べ方
・漬物
・炒め物
・味噌汁
・素揚げ
・天ぷら
茄子の食べ方は多様ですが、特に油と組み合わせて調理するのがおすすめです。なぜなら、茄子は油との相性が抜群だからです。特に相性がいいのは、茄子自体というより、茄子に含まれる「ナスニン」です。
茄子には「ナスニン」という成分が含まれていて、水に溶けやすい性質をもっています。茄子を切ると、すぐに切り口が黒ずんできてしまうため、水に入れてアクを抜くのが一般的です。しかし水にさらすとナスニンまで逃げてしまいます。これを防ぐためにも、茄子を切ったらすぐに調理するのが好ましいです。
すぐ油で調理することによって、ナスニンは逃げません。素揚げにしてもいいですし、油で炒めて味付けしてもいいでしょう。ナスニンのおかげでコクも出ます。ただし、茄子は油の吸収がいいため、油の量が多いとカロリーや脂肪が上がってしまいます。ダイエット中の人は特に、要注意してくださいね。
茄子を食べ過ぎると副作用につながる?
茄子が大好きでたくさん食べ過ぎてしまうと、副作用が出てしまうのでしょうか?考えられるとしたら、茄子は水分が多く、体が冷えてしまう可能性です。元々冷え性の人は、茄子を食べ過ぎることでもっと体が冷えてしまうリスクがあります。
副作用ではないですが、場合によると下痢になる恐れもあるため、食べ過ぎには気をつけましょう。
茄子の保存方法
茄子を保存する時は冷蔵or冷凍で保存できます。
冷凍保存する場合
茄子を輪切りあるいは乱切りにして、食べやすい大きさに切ります。冷凍用の保存袋に入れて冷凍庫に入れます。冷凍保存期間は、約1ヶ月です。
【冷蔵保存する場合】
茄子を1つずつラップでくるみます。表面に水気がついていないことを確認し、保存袋に入れます。そして冷蔵庫の野菜室に入れましょう。10日前後で食べきるようにします。
茄子のレシピ
【茄子の味噌炒め】
個人的にも大好きな、「茄子の味噌炒め」をご紹介します。味噌と茄子は相性がとてもいいです。茄子だけでしたらつまらないので、他の野菜、お肉も追加して、立派なメニューを作りましょう。
【材料】
・豚バラ肉…2枚
・茄子…5本
・ニンニク…適量
・ごま油…適量
・生姜…適量
・味噌…大さじ1
・酒…大さじ1
・豆板醤…小さじ1
・砂糖…大さじ2分の1
【レシピ】
茄子とピーマンを乱切りにする。
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豚バラ肉は一口くらいの大きさにカットする。
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フライパンにごま油を入れて、みじん切りにした生姜とニンニクを加えて弱火で炒める。
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香りが出てきたら豚バラ肉を入れて、中火で炒める。
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ピーマンを入れて炒める。しんなりしたら、材料を入れてひと煮立ちさせる。
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完成!
茄子の味噌炒めは、甘辛い味付けなので子供でも食べやすいです。白いご飯とよく合うので、ご飯のおかずとしてぜひ一品作ってみてくださいね。