醤油は腐るのか?腐らないのか?
腐らないイメージが強い醤油ですが、腐敗するとどうなるのかを解説していきます。
醤油は腐るのか?腐敗するとどうなるのか
醤油は腐るのか?
率直にいえば、正しい保存方法を守って賞味期限以内に使い切れば、醤油は腐らないといえます。
逆にいえば、醤油の保存方法に問題があったり、いつまでも使い切らない状態であれば醤油は腐ってしまうといえるのですね。
しかし、実はこのことは、醤油に限ったことではありません。
つまり、食品である以上は必ずこのようなルールに当てはまると言っていいでしょう。
なぜなら、食品には栄養分が含まれているので、どうしても菌などが増えやすい環境が整っているからなのです。
ですが、ほかの食品に比べれば、醤油は腐りにくい部類に入るのはなんとなく想像がつくものですよね。
でも、意外とその理由は知られていません。
なぜ、醤油は一般的に腐敗が進まず、腐らないのか?
まずは、その理由からお伝えしていきましょう。
醤油が一般的に腐らない理由
醤油を正しい保存状態であれば、一般的に腐らないといえます。
では、なぜ醤油が腐らないのか?
その理由は何なのかというと、それは醤油はとても塩分が高いものだからです。
そもそも、醤油が腐る状態というのは、人間にとって有害な微生物が多く増えた状態をいいます。
この人間にとって有害な微生物が増えるには、繁殖するのにちょうど良い環境であることが大切です。
つまり、繁殖するのに十分な栄養があったり、温度がちょうど良いなどの条件が必要です。
しかし、醤油はとても塩分が多いので、人間にとって有害な微生物も繁殖しにくい環境となっているんですね。
そのため、醤油が一般的に腐らない理由につながります。
ですが、そんな醤油であっても常温で放置するなど正しい保存方法が守られていないと腐る理由になってしまいます。
醤油が腐るのは高温の夏に多い
醤油は一般的に腐らないものですが、先ほどお伝えしたように保存する温度が原因で腐ることがあります。
特に、醤油が腐ることが多いのは高温になる夏場といえます。
つまり、塩分が高くて人間にとって有害な微生物が繁殖しにくい環境にあっても、夏場の高温状態で保存することで微生物が増えてしまうのですね。
なぜなら、醤油に含まれている酵母が醤油が腐る事に大きく影響しています。
ちなみに、醤油の酵母自体は人間にとって有益な微生物です。
しかし、その醤油の酵母をエサにして人間にとって有害な微生物が繁殖してしまうため、醤油が腐るのですね。
このような状態を避けるには、高温になりやすい夏場は醤油を冷蔵庫で保管することが大切です。
醤油が腐るときの味・臭い・色
では、醤油が腐るときの味や臭い、色はどのように変化してしまうのでしょうか?
まず、醤油が腐るときの味についてですが、
- 醤油らしい風味や旨味が感じられなくなる
- 醤油に酸味など劣化した味が感じられる
というような順番で、変化していきます。
つまり、このような風味を感じたら、醤油が腐るサインといえます。
また、醤油が腐るときの臭いは、
- 醤油らしい特有の風味が感じられなくなる
- 酸っぱさのある臭いが感じられる
このように変化が感じられます。
特に、酸味や酸っぱい臭いが感じられる醤油は完全に腐っているといえますね。
そして、醤油が腐るときの色は、透明感がなくなって濃い黒さが特徴的といえます。
お寿司屋さんでは醤油のことを「むらさき」と呼んだりしますが、完全な黒い色になったら醤油が腐るサインといえるでしょう。
腐った醤油を食べたらどうなるのか
腐った醤油を食べたらどうなるのか、というと、具体的には腹痛などが起こることが考えられます。
しかし、これはもちろん、醤油がどの程度腐った状態なのかにもよります。
そのため、まだ腐りかけの醤油であれば、腹痛などが起こらないことも考えられますが、目に見えないカビなどが繁殖している場合もあり得ます。
カビが繁殖した醤油は、ガンなどの元になることも考えられますので、絶対に腐った醤油は食べないようにしましょう。
腐った醤油でも捨てるのがもったいないという場合は、油汚れを落とすのに利用するのがおすすめです。
ただし、醤油の塩分がサビにつながるので、油を落とした後は必ずお湯などで完全に醤油を洗い流すようにしましょう。
また、醤油が腐らないように賞味期限内に使い切るように心がけることも大切ですね。